転職したいと思っても、何から手をつければいいのか分からない。
特に初めての転職だと、進め方も、準備すべきことも、見当がつかなくて当然です。
転職活動には、おおまかな流れと、押さえておくべき準備があります。そこさえつかめば、あとはひとつずつ進めるだけです。
この記事では、転職活動の全体像から、各ステップで実際にやること、必要なもの、つまずきやすいポイントまでを順番に整理します。
読み終えるころには、まず何から動けばいいのかが見えているはずです。
転職活動は「準備→応募・選考→内定・入社」の3ステップ
最初に全体像をつかんでおきましょう。転職活動は、大きく3つのステップに分かれます。
ステップ | 主にやること | 期間の目安 |
|---|---|---|
STEP1 準備 | 自己分析・キャリアの棚卸し・情報収集 | 約2週間〜1ヶ月 |
STEP2 応募・選考 | 書類作成・応募・面接 | 約1〜2ヶ月 |
STEP3 内定・入社準備 | 条件確認・退職交渉・引き継ぎ | 約1ヶ月 |
期間の感覚もつかんでおくと、計画が立てやすくなります。
厚生労働省の令和2年転職者実態調査によると、転職活動を始めてから前の勤め先を離職するまでの期間は「1ヶ月以上3ヶ月未満」が28.8%で最も多く、「1ヶ月未満」が18.3%、「3ヶ月以上6ヶ月未満」が15.7%と続きます。
合わせると、6ヶ月以内に区切りをつけている人がおよそ6割を占めます。
つまり、転職活動はおおむね数ヶ月单位で進むのが一般的です。
だらだらと長引かせないためにも、ゴールから逆算して計画を立てることが大切です。
もうひとつ、基本の方針として覚えておきたいのが、できるだけ在職中に活動を進めるということです。
収入が途切れないので生活の不安が少なく、「早く決めなければ」という焦りから条件の合わない会社に飛びつくリスクも減らせます。じっくり選びたい人ほど、辞める前に動き始めるのがおすすめです。
STEP1 準備:自己分析とキャリアの棚卸し
最初のステップは準備です。ここを飛ばして求人探しから始めてしまう人が多いのですが、実は転職活動の成否を一番左右するのがこの段階です。
やることは大きく2つあります。
ひとつは、転職の軸を決めることです。
「なぜ転職したいのか」
「次の仕事で何を実現したいのか」
この2つを言葉にしておきます。
軸が曖昧なまま動くと、求人を見ても何を基準に選べばいいのか分からず、面接で「なぜうちなのか」と聞かれても答えに詰まってしまいます。
軸を考えるときは、今の不満の裏返しが手がかりになります。
たとえば「評価されない」という不満なら、次に求めるのは「成果を正しく見てくれる環境」かもしれません。
不満を、未来に求める条件へ翻訳していくと、軸が見えてきます。
自分が何を大事にして働きたいのかを整理したいときは、自己分析ツールのTalentier Insightのような診断を使って、強みや価値観を客観的に可視化してみるのも一つの方法です。
もうひとつが、キャリアの棚卸しです。これまでどんな仕事をして、何を達成し、どんなスキルが身についたのかを書き出します。
日々やってきたことほど当たり前に感じて、自分では強みに気づきにくいものですが、書き出してみると「これは伝えられる経験だ」と思えるものが見つかります。
この棚卸しが、転職活動全体の出発点になります。
自分の経歴を一度言葉にしておくと、応募書類も書きやすくなり、面接で話せるエピソードも増えます。
経歴を書き出して整理するところを助けてくれるのが、Talentier Pathです。
箇条書きで入れた経歴をもとに、AIが具体的で数字ベースの職務経歴書を作成します。
採用の実務経験を持つコンサルタントが監修していて、完全無料で使えるので、準備の第一歩として自分の経験を書類の形にしてみるのに向いています。
準備段階では、並行して興味のある業界や企業の情報収集も進めておきましょう。
STEP2 応募・選考:書類づくりと面接
準備ができたら、いよいよ応募と選考です。
まず、求人の探し方には複数の入口があります。
自分で探して応募する転職サイト、担当者が紹介してくれる転職エージェント、企業から声がかかるスカウトサービス、知人の紹介によるリファラルなど、近年は方法がかなり増えています。
それぞれ向いている人や出会える求人が違うので、ひとつに絞らず併用するのが現実的です。
手法ごとの詳しい違いは別の記事でまとめているので、そちらも参考にしてください。
求人を探すときは、Talentier Gateのような求人サイトを使って、自分の条件に合う募集を見ていきます。
次に、応募書類です。転職では主に2種類を用意します。
ひとつは履歴書で、氏名や学歴、職歴といった基本情報をまとめたものです。
もうひとつが職務経歴書で、これまでの仕事内容や実績、スキルを伝える書類です。
転職では、この職務経歴書が特に重要になります。
書き方は、直近の経歴から古い順にさかのぼる逆編年体が日本では主流で、採用担当者が一番知りたい「今、何ができるのか」が冒頭に来るので読みやすくなります。
書類ができたら、気になる企業に応募します。
1社ずつ結果を待つより、複数を並行して進めるほうが、比較もできて効率的です。
書類選考を通過すると、面接に進みます。面接は1〜3回程度行われるのが一般的です。
志望動機や退職理由、これまでの経験はよく聞かれるので、準備しておきましょう。
面接の最後に設けられる逆質問も、入社意欲や関心の高さが伝わる場面なので、いくつか用意しておくと安心です。
最近はオンライン面接も増えているため、その場合は通信環境やカメラ映りも確認しておきます。
STEP3 内定・入社準備:条件確認と退職
内定が出たら終わり、ではありません。
ここからの進め方を間違えると、入社後に「聞いていた話と違う」となりかねないので、丁寧に進めます。
まず、労働条件をしっかり確認します。
内定が出たら、労働条件通知書を書面で受け取りましょう。基本給と各種手当、賞与の仕組み、残業の扱い、勤務地、入社日などを確認します。
特に注意したいのが、みなし残業(固定残業代)が含まれていないかどうかです。月給に一定時間分の残業代があらかじめ含まれている場合、見た目の金額より基本給が低いことがあります。不明な点は、承諾する前に遠慮なく質問してください。
条件に納得して内定を承諾したら、現職がある人は退職の手続きに入ります。
退職の意思は、退職希望日のおよそ1.5〜2ヶ月前を目安に、まず直属の上司に伝えます。引き止めにあうこともありますが、一度伝えた後に出される好条件は実現しないことも少なくないので、自分の転職理由に立ち返って冷静に判断しましょう。
最後に、引き継ぎです。
担当業務の資料を整理し、後任が困らないように引き継ぎます。
立つ鳥跡を濁さず、という言葉のとおり、円満に退職しておくことは、思わぬ形で将来につながることもあります。
気持ちよく次のスタートを切るためにも、最終日まで責任を持って業務をまっとうしたいところです。
転職活動に必要なもの
転職活動を始めるにあたって、特別なものはほとんど必要ありません。
多くの人がすでに持っているもので始められます。整理しておきましょう。
基本の準備物として、連絡用のメールアドレス(プライベートと分けられるフリーメールがおすすめです)と、スマートフォンまたはパソコンがあれば十分です。
応募書類としては、履歴書と職務経歴書、そして紙の履歴書を提出する場合は証明写真を用意します。
面接用には、清潔感のある服装、A4の書類が入るカバンやリュック、筆記用具があれば対応できます。
オンライン面接の場合は、安定したネット環境とWebカメラ、マイク(パソコン内蔵のもので問題ありません)を準備し、背景が映り込むので部屋を片付けておくと安心です。
物理的な準備よりも、これまで見てきた自己分析や書類づくりといった中身の準備のほうが、結果を大きく左右します。
まずは手元のもので、できるところから取りかかってみてください。
つまずきやすいポイントと、始める前の心構え
最後に、転職活動でつまずきやすいポイントを押さえておきましょう。
ひとつめは、転職の軸が「逃げ」だけになっていないかです。
今がつらいから辞めたい、という気持ちは自然なものですが、それだけで動くと、次の会社でも同じ不満を抱えがちです。不満を「次に求める環境」へ翻訳しておくと、選ぶ基準がぶれません。
ふたつめは、準備不足のまま数を打たないことです。求人が多いからと手当たり次第に応募すると、基準の合わない会社で落ち続けて消耗します。
軸と書類を整えてから、絞って応募するほうが、結果的に早く決まります。
みっつめは、できるだけ在職中に進めることです。
先にも触れたとおり、収入が途切れない状態のほうが、落ち着いて選べます。
そして、ゴールから逆算する意識です。
転職活動はおおむね数ヶ月かかり、多くの人が半年以内に区切りをつけています。
今すぐ動く予定がなくても、退職を考えている時期の3ヶ月ほど前には準備を始めておくと、慌てずに進められます。
まとめ:全体像と最初の一歩さえ押さえれば動ける
転職活動は、準備、応募・選考、内定・入社準備という3つのステップで進みます。
最初は分からないことだらけでも、全体像をつかみ、自己分析とキャリアの棚卸しという最初の一歩さえ踏み出せば、あとはひとつずつ進めていけます。
特に大事なのは、求人を探す前に、自分の経験を一度言葉にして現在地をつくっておくことです。
そこが整っていると、書類も面接も、その後のすべてがスムーズになります。
焦らず、でも計画的に。まずは準備から、Talentierの各サービスを利用して始めてみてください。
リンク・出典
Talentier Path(AIで履歴書・職務経歴書を作成・完全無料):https://talentier.jp/path
Talentier Insight(自己分析・キャリア診断):https://talentier.jp/insight
Talentier Gate(求人サイト):https://gate.talentier.jp/
出典:令和2年転職者実態調査(厚生労働省・2021年公表) URL: https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html
